盛土崩壊の要因?

先日の大雨でも、きらりタウンの調整池の水位は少しの上昇で済みました。

 

普段の水位はフェンスより下ですが、フェンスが水没し水路のど真ん中に生えているツツジも水没しそうでした。

 

でもこの調整池、100年に一度の大雨にも対応出来るように設計されていて、まだまだ余裕でした。

 

大規模な宅地開発はしっかり安全対策がされていますが、熱海の土石流の発生場所付近は安全対策が疎かになっていたようです。

・崩壊した盛土部分が計画の1.5倍に盛土されていたが、是正されなかった。

・盛土部分は宅地開発ではないので、厳しい流出防止対策は求められていない。

 

 

特に気になるのは、盛土の北側の宅地開発です。

国土地理院の地図を見ると、この場所は谷を埋めて宅地開発し、さらに谷の上流側にも道路が延びています。

地図の水色線は元の水の通り道ですが、宅地開発された土地には水の通り道は無くなり、上流側の道路により青色線の谷へと水の流れが誘導されています。

誘導された先にあるのは今回崩落した赤三角の盛土です。

写真で見ると、地図には無い細い2本の道により水の流れが青矢印側に誘導され、誘導された先の谷で土が削れているのが分かります。

宅地開発した場所へ流れるべき水が、今回崩落した盛土側の谷へ誘導されています。

普段は水の流れが無いような谷でも、大雨になれば谷は川のようになるのは容易に想像できます。