第23回野辺山ウルトラマラソン (妻)

野辺山ウルトラへの参加は4回目、今年も苦しさを乗り越えたあとのゴールの感激・達成感・充実感を味わいたくて来てしまいました。

 

スタート時の気温は丁度良いヒンヤリ感。残雪の八ヶ岳の稜線が綺麗に見え、浜松では聞くことができないカッコーの鳴き声が聞こえてきます。
今年は第2ウエーブの5:20のスタートなので、ゴールには制限時間の19:20までに帰ってきたい!
でも3年前は制限時間の2分前のゴール、去年は20分前なので余裕は無し、今年はどうかな?
レースが近づくにつれて楽しみよりも不安の方が大きくなってきたけど、去年より沢山練習やったじゃんと自分に言い聞かせスタートしました。

早朝の静かな牧場、天文台の巨大アンテナのある風景の中を気持ち良く走ります。なんて幸せ! でも、今だけかな、きっと。


鉄道最高地点ではプロデューサーの坂本さんやスタッフの方々に見送っていただき、141号を渡りゆるい坂道を登って八ヶ岳牧場入口へ。
足場の悪い林道では足に力が入らず、バランスをくずして転んでしまったけど、周りのランナーからは「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれてありがたいです。

 

10キロ通過は去年より2分早い!よしがんばろう!
馬越え峠が遠くに見え、午後に行くから待ってろ!とこの時はまだ威勢がいい。
今日は暑くなると予報が出てるから、エイドではこまめに水分取るように気を付けながら進むと、林道の最高地点では今年も主人が応援してくれました。

20キロ通過は去年より2分遅れ、あれ?
長い下りでは何度かつまずきそうになり、26キロのエイドに到着。でも楽しみにしていたういろうが無かったのにはがっかり!
ズルッ、2度目のつまずき、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた方ありがとう!

稲子湯前の坂道が襲ってくる。我慢しきれずここで初めて歩いてしまった。
30キロ通過は8分遅れ。稲子湯ではおしるこ2杯いただき、遅れを取戻すためトイレはやめました。
このあと坂道がまたどうだと襲ってきて、また負けちゃっいました。
もうリタイヤかな?42キロまでかな? もう一人の弱い自分がささやいてくる。

40キロ通過は11分遅れ。
八峰の湯では待っていた主人に「リタイヤしたい」とつい口にしてしまった。
主人からは「好きにしな、あとは気力だよ・・・」
私「そうだね、もう少し・・・」


八峰の湯からのなが~い下り坂では少しずつ気持ちを取戻すことが出来て、リタイヤしなくて良かった!


標高が低くなると暑さが気になり、エイドの度に頭から水をかけて体温を下げ、水分と塩バナナをしっかり摂りました。

50キロ通過は20分遅れ。エイドでは楽しみにしていた蕎麦は長い行列、あきらめます。
御座山の手前の坂でまた歩き。最初に歩いた時一度歩くと次々と歩いてしまう予想が的中してしまいました。

 

60キロ通過は30分遅れ。滝見の湯へ
暑い!エイドの水掛けが気持ちいい! 自前エイドの方々、助かりました。本当にありがとうがざいました。


南相木村役場からも坂が襲ってくる。

走れるものなら走ってみな。いいえ、私は歩きます。

70キロ通過は40分遅れ。馬越え峠へ長い長い上り坂、歩幅を大きくして前かがみで前へ前へ進みます。
自分からはリタイヤしない!止められるまでは。


標高も高くなり山の中なので暑さは気にならなくなり、もう水掛けはいいかな?
何度も曲がる峠への山道、早くあの青と白のテントが見えてほしい!次のコーナーを曲がったら有ってほしい!
人がいる、車が有る、テントも有る!! これでやっと下れる。
ズキッ、一歩一歩がズキッ、下りもつらい。

80キロ通過は40分遅れ。、
何とか川上村の最終関門クリアしたい!長い長い下りを終えて、最終関門へ5分前に到着。


ここまでこれたからいいかな?いやここまで来たんだから最後まで行けるとこまで気を抜いちゃあだめだ、ともう一人の自分が言う。
今から頑張っても絶対ゴールできない、足痛いしもう無理、と弱気なダメな自分が言う。

90キロ通過は50分遅れ。
ついに、92キロで収容車に乗ってしまった。
暗くなるまで走っているはずだったのに、暑さに負けました!
また来年リベンジしないと!!