五竜岳

少し涼しくなり天気も良さそうなので、久しぶりに北アルプス登山に行ってきました。

 

登山口のアルプス平から五竜岳までの標高差は約1300m、コースタイムは6時間30分。

遠見尾根を小遠見山→大遠見山→西遠見山→白岳へ進み、途中に五龍山荘テント場でテントを設営してから、五竜岳頂上までのんびりピストンする計画です。

 

遠見尾根からは鹿島槍北峰の展望が素晴らしく、昔残雪期に登った懐かしい鹿島槍天狗尾根(道は無いので雪の有る時期しか登れません)の稜線も見渡せました。

鹿島槍北壁の下のカクネ里には未だ雪渓が残っていました。

ここの雪渓は日本に6つある氷河の一つで、氷の厚さは30m、1年に2m以上移動しているそうです。

 

遠見尾根を快調に登り、目指す五竜岳の頂上が近くに見えてきました。

樹林帯を抜けると日差しを遮る物が無く、真夏のような熱い日差しの中を白岳に到着。

直ぐ下には、今日泊まる五龍山荘のテント場が見えました。

 

登山口から3時間弱で五龍山荘に到着。

テント場の宿泊手続き開始時間前だったので先にテントを設営してから山荘へ行くと、本日は混むので布団1枚で二人利用と掲示されていました。

混雑する日はテント泊が正解ですが、今日は遅く到着するとテント場も空きが無くなりそうです。

 

テントを設営して一休みしてから五竜岳へ向かいます。

岩稜沿いのルートにはクサリ場も有りますが、三点支持で通過すればクサリを使う程ではなく、テント場から40分弱で頂上に到着。

 

頂上からは快晴の空の下、360度の大パノラマが開けていました。

南には荒々しい鹿島槍の双耳峰、その奥には槍ヶ岳、西側には剱岳と昔残雪期に鹿島槍から牛首尾根(登山道無し)を下り黒部川の十字峡を渡渉して登った黒部別山北西尾根(登山道無し)も懐かしく見渡せました。

 

のんびり景色を楽しんでからテント場へ戻ると、予想通りテント場は一杯になっていて、斜面に無理やり設営して斜めに傾いたテントも有りました。

(あの傾斜でどうやって寝るんでしょうか?)

翌日は日の出を見るため早めに朝食を摂り、ヘッドランプを点けて近くの白岳へ向かいます。

 

白岳頂上には未だ誰もおらず、静かに雲海の向こうから夜が明けていくのを待ちます。

 

昨日登ってきた遠見尾根に、滝雲が落ち始めました!

 

 

滝雲が終わると、いよいよモルゲンロートの始まりです。

赤く染まる五竜岳。

天気の良い日の出直後にしか見れない風景です。

 

テント場に戻りテントを撤収して、昨日と同じルートを時間調整しながらのんびり下山します。

小遠見山で五龍山荘のお弁当(朝ご飯)を食べている人と話していると、昨日はテント場が一杯になりテントを張れなかった人達が廊下で素泊まりしていたそうです。

 

朝10時にオープンした白馬姫川温泉 「竜神の湯」の一番風呂で汗を流してから帰宅。